20周年記念シンポジウム
記念シンポジウム「市民・地域共同発電所全国フォーラム2015・小田原大会〜電力自由化時代の到来にむけてエネルギーの地産地消をどう進めるか?〜」 ※終了しました
原子力発電所に依存せず、地球温暖化にも適応した未来のためには、市民・地域が主導して再生可能エネルギーへの大転換を進め、経済的にも社会的にも持続可能な地域社会を創りだしていくことが求められます。そのためにエネルギーを地域でどのように活用していけるのでしょうか。今大会では、学会での知見の現実への適用を考えつつ、全国の先進事例を共有・検討し、参加者間のネットワークの構築や交流を進めていきます。
「プレシンポジウム1:再生可能エネルギーによるまちづくり・経済社会の構造変化」
東日本大震災後のレジリエンスに配慮した地域分散型の再生可能エネルギーを導入していく上で、近年とくに農村地域での地域資源を活用しつつ、その自給率を高めていくまちづくりに資するような構造変化が求められています。本企画では、地域全体の経済社会の構造を明らかにする産業連関分析、ドイツで開発された産業連鎖分析モデル、再エネ導入の効果に関する情報理解と地域での意思形成、エネルギーをめぐる政治過程や制度にかんする先進地域の分析について各専門家にお話しして頂きます。そして再生可能エネルギーを導入した場合の効果や課題を明らかにして、大会の各分科会での討論をより豊かに展開していくことを目的としています。
東日本大震災後のレジリエンスに配慮した地域分散型の再生可能エネルギーを導入していく上で、近年とくに農村地域での地域資源を活用しつつ、その自給率を高めていくまちづくりに資するような構造変化が求められています。本企画では、地域全体の経済社会の構造を明らかにする産業連関分析、ドイツで開発された産業連鎖分析モデル、再エネ導入の効果に関する情報理解と地域での意思形成、エネルギーをめぐる政治過程や制度にかんする先進地域の分析について各専門家にお話しして頂きます。そして再生可能エネルギーを導入した場合の効果や課題を明らかにして、大会の各分科会での討論をより豊かに展開していくことを目的としています。
「プレシンポジウム2:神奈川県西部における小水力発電の可能性を探る〜地域史・利水・治水の観点から地域で仕事をおこす〜」
神奈川県西部は豊かな自然の恩恵を受け、足柄平野と酒匂川を軸に発展してきました。いわば水の恩恵をうけ、ときに水と戦い、歴史と風土をつむいで来ました。東日本大震災以降、小規模・分散型のエネルギーシステムを作る動きの中で、自然由来のエネルギーを創りつつ、地域と仕事をおこす動きが見られつつあります。本企画では、神奈川県西部の自然の力の原動力である「水」の力の可能性を歴史的、地理的概念から明らかにしながら、動きつつある小水力発電の実現可能性について検討します。
神奈川県西部は豊かな自然の恩恵を受け、足柄平野と酒匂川を軸に発展してきました。いわば水の恩恵をうけ、ときに水と戦い、歴史と風土をつむいで来ました。東日本大震災以降、小規模・分散型のエネルギーシステムを作る動きの中で、自然由来のエネルギーを創りつつ、地域と仕事をおこす動きが見られつつあります。本企画では、神奈川県西部の自然の力の原動力である「水」の力の可能性を歴史的、地理的概念から明らかにしながら、動きつつある小水力発電の実現可能性について検討します。
「分科会1:里山資源のエネルギー利用と地域活性化〜FITでの小規模未利用木質発電の新買取価格(40円/kWh)設定を受けて〜」
小規模木質発電の意義や重要性を確認した上で、まだ数少ない小規模発電の先駆的代表事例として、長野いいづなお山の発電所、山形グリーンパワー、上野村木質バイオマス発電施設を紹介し、今後の普及と地域活性化の可能性と課題について議論します。
小規模木質発電の意義や重要性を確認した上で、まだ数少ない小規模発電の先駆的代表事例として、長野いいづなお山の発電所、山形グリーンパワー、上野村木質バイオマス発電施設を紹介し、今後の普及と地域活性化の可能性と課題について議論します。
「分科会3:電力自由化時代の市民電力・発電所の課題」
来年から電力小売全面自由化がスタートし、送電網広域運用、発送電分離と3点セットになります。しかし再生可能エネルギーには厳しい障壁も作られました。再生可能エネルギーからの電気を誰もが使える状況にするためには何かできるのかを一緒に考えます。
来年から電力小売全面自由化がスタートし、送電網広域運用、発送電分離と3点セットになります。しかし再生可能エネルギーには厳しい障壁も作られました。再生可能エネルギーからの電気を誰もが使える状況にするためには何かできるのかを一緒に考えます。
「分科会4:再生可能エネルギーの地域での活かし方」
売電に頼らない選択肢の1つとして、各地の事例や新たなエネルギー利用技術を提示し、地域資源と再生可能エネルギーを核としたブランディングを議論します。また新たなビジネスモデルや再生可能エネルギーの地域での活かし方を検討します。
売電に頼らない選択肢の1つとして、各地の事例や新たなエネルギー利用技術を提示し、地域資源と再生可能エネルギーを核としたブランディングを議論します。また新たなビジネスモデルや再生可能エネルギーの地域での活かし方を検討します。
「総括セッション:市民・地域共同発電所のこれまでとこれから〜エネルギーヴェンデによる地域の自立と再生〜」
今、日本の再生可能エネルギー政策は大きな岐路に立たされています。これまでの市民・地域共同発電所の取り組みを改めて評価するとともに、日本でのエネルギーヴェンデに向けて、どのような役割を果たしていくことができるのかを皆さんで討議します。
今、日本の再生可能エネルギー政策は大きな岐路に立たされています。これまでの市民・地域共同発電所の取り組みを改めて評価するとともに、日本でのエネルギーヴェンデに向けて、どのような役割を果たしていくことができるのかを皆さんで討議します。
日時 | 2015年11月13日(金)〜14日(土) | 場所 | 小田原市民会館 神奈川県小田原市本町1-5-12 TEL 0465-22-7146 |
アクセス | 小田原市のサイトへ | 資料代 | プレシンポジウム参加 500円 ※学生無料 分科会・総括セッション一日参加 1,000円/両日参加 2,000円 ※学生無料 懇親会費 別途 3,000円 視察参加 別途 2,500円 |
参加申込 | 事前登録・支払い 当日受付・支払いもご利用頂けます。 ※プレシンポジウムについては、当日受付・支払いのみとなっております。 ※視察参加については、定員(先着55名)に達し次第締め切らせて頂きます。 |
■プログラム
第1日 2015年11月13日(金)
会場:小田原市民会館 5階第3会議室、6階第6・7会議室
10:00-11:30 |
プレシンポジウム1:再生可能エネルギーによるまちづくり・経済社会の構造変化(5階第3会議室) <パネリスト・題目>(予定) 1.「再生可能エネルギー導入の経済効果:神奈川県産業連関表による分析」 辻村 雅子(慶應義塾大学) 2.「再生可能エネルギーの地域経済効果」 Jorg Raupach-Sumiya(立命館大学) 3.「再生可能エネルギーの「質の良い」普及に向けて」 本藤 祐樹(横浜国立大学) 4.「再生可能エネルギーによる地域活性化」 吉田 文和(愛知学院大学、北海道大学名誉教授) <コーディネーター> 氏川 恵次(横浜国立大学) 会場とのディスカッション |
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11:30-12:30 |
プレシンポジウム2:神奈川県西部における小水力発電の可能性を探る 〜地域史・利水・治水の観点から地域で仕事をおこす〜(5階第3会議室) <パネリスト・題目>(予定) 1.「小田原市における利水と小水力発電の歴史」 辻村 百樹(辻村家8代目当主、辻村山林所有者) 2.「県西部における小水力発電の可能性を探る」 小林 秀樹(酒匂川ネットワーク会議) 3.「地域で利用可能な発電設備」 関谷 庸(丸上製作所) 4.「地域における小水力の取り組みの課題」 小林 久(茨城大学) <コーディネーター> 亀山 秀雄(創発的地域づくり・連携推進センター、東京農工大学名誉教授) 会場とのディスカッション |
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12:30-13:00 | 昼 食 | |
13:00-15:15 | 分科会1:里山資源のエネルギー利用と地域活性化〜FITでの小規模未利用木質発電の新買取価格(40円/kWh)設定を受けて〜(6階第6 or 7会議室) <パネリスト・題目> 1.「小規模木質バイオマス発電の重要性」 和田 武(自然エネルギー市民の会、元立命館大学) 2.「飯綱山から生まれる新しいエネルギー 〜いいづなお山の発電所の取り組み〜」 宮澤 政徳(長野森林資源利用事業協同組合) 3.「里山バイオマス事業計画書〜“やまがたモデル”の普及・拡大〜」 鈴木 誠(日本バイオマス開発(株)) 4.「エネルギーの地産地消が、地域を成す。」 黒澤 八郎(群馬県上野村役場振興課) <コーディネーター> 和田 武(自然エネルギー市民の会、元立命館大学) 会場とのディスカッション |
分科会2:未来につなげる“仕事”と“ひと”〜自然エネルギーを仕事にする〜(6階第6 or 7会議室) <パネリスト・題目> 1.「東京から再エネを世界に〜自然ガイドから都市部の再エネ事業に至るまで〜」 山川 勇一郎(たまエンパワー株式会社) 2.「再エネをビジネスに」〜いいづなお山の発電所の取り組み〜 川戸 健司(自然電力株式会社) 3.「地域発自然エネルギーで地域を変える!〜地域自立・コミュニティビジネスを目指して〜」 原 尚美 (株式会社アクティベス) 4.「自然エネルギー財団での仕事」 一柳 絵美(自然エネルギー財団) <コーディネーター> 豊田 陽介(気候ネットワーク) 会場とのディスカッション |
15:15-15:30 | 休 憩 | |
15:30-17:45 | 分科会3:電力自由化時代の市民電力・発電所の課題 (6階第6 or 7会議室) <パネリスト・題目> 1.「電力自由化時代の市民電力・発電所の課題」 竹村 英明(市民電力連絡会) 2.「電力システム改革と市民電力・地域発電の展望」 高橋 洋(都留文科大学) 3.「パワーシフト 電気を選べば社会が変わる!」 吉田 明子(FoEJapan) 4.「電力小売事業チャレンジで見えてきた事。」 小澤 敏昌(パルシステム連合会) 5.「自治体PPS中之条電力の設立と電力の地産地消の推進」 山本 政雄(群馬県中之条電力) <コーディネーター> 竹村 英明(市民電力連絡会) 会場とのディスカッション |
分科会4:再生可能エネルギーの地域での活かし方 (6階第6 or 7会議室) <パネリスト・題目> 1.「再生可能エネルギーの地域での活かしかた」 中山 政行(東京農工大学) 2.「「地方創生」に資する小水力発電と科学技術支援」 亀山 秀雄(創発的地域づくり・連携推進センター) 3.「徳島地域エネルギーが推進する収益地域還元型ソーラーの新モデル コミュニティ・ハッピーソーラー」 豊岡 和美(徳島地域エネルギー) 4.「小田原市の再生可能エネルギーの利用の促進施策について」 倉科 昭宏(小田原市エネルギー政策推進課) 5.「地場産バイオガスプラントの経済性、普及技術としての可能性、今後の課題について」 桑原 衛(埼玉県小川町風土活用センター) <コーディネーター> 中山 政行(東京農工大学) 会場とのディスカッション |
17:45-18:00 | 休 憩 | |
18:00-18:30 | 分科会報告 | |
19:00-21:00 | 交流会・懇親会(会場:小田原城銅門広場 ※雨天時、小田原市民会館) |
第2日 2015年11月14日(土)
会場:小田原市民会館 3階小ホール
9:20-9:25 |
実行委員長挨拶 氏川 恵次(横浜国立大学) |
9:25-9:30 | 地元自治体首長挨拶 加藤 憲一(小田原市長)/府川 裕一(開成町長) |
9:30-10:15 |
記念講演:自然・再生可能エネルギーで地域が主役の街づくり 〜エネルギー革命で人・仕事・お金を地域でまわす〜 鈴木 悌介(一般社団法人 エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク 会議代表理事、鈴廣かまぼこグループ代表取締役副社長) |
10:15-10:25 | 休 憩 |
10:25-12:35 | 総括セッション:市民・地域共同発電所のこれまでとこれから〜エネルギーヴェンデによる地域の自立と再生〜 <パネリスト・題目> 1.「みんなで自然の力とともにエネルギーを創り出そう」 志澤 昌彦(ほうとくエネルギー株式会社) 2.「3年間の地域主導型の経験」 豊岡 和美(徳島地域エネルギー) 3.「福島県農民連について」 佐々木 健洋(福島県農民連) 4.「パルシステムのエネルギー政策に基づく取り組み」 吉中 由紀(パルシステム神奈川ゆめコープ) 5. 「小田原市の官民協働による再生可能エネルギーの普及に向けた取組」 加藤 憲一(小田原市長) <コメンテーター> 和田 武(自然エネルギー市民の会、元立命館大学) <コーディネーター> 山崎 求博(足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ) 会場とのディスカッション |
12:35-12:40 | 大会宣言 |
12:40-12:45 | 閉会宣言 |
13:15-17:00 | 視察『酒匂川流域・自然エネルギーツアー』 ※先着55名 1. 大井町「きらめきの丘 大井」→開成町「あじさい公園内小水力発電施設」 2. ほうとくエネルギー関連施設→大正期における小田原小水力発電遺構 |
主催:市民・地域共同発電所全国フォーラム・小田原2015実行委員会/創発的地域づくり連携推進センター酒匂川流域小田原支部
共催:環境経済・政策学会/小田原市/ほうとくエネルギー株式会社/おひさまマルシェ2016実行委員会/一般社団法人エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議
後援:神奈川県/開成町/小田原箱根商工会議所/酒匂川ネットワーク会議/チルドリン/日本環境学会/全国ご当地エネルギー協会
協力:横浜国立大学/東京農工大学/フェリス女学院大学/星槎グループ/日本環境会議/若年再エネ実践者研究会
問合せ先:市民・地域共同発電所全国フォーラム2015小田原大会実行委員会
実行委員長 氏川恵次 ujikawa[at]ynu.ac.jp
事務局長 小山田大和 suzu[at]air.ocn.ne.jp
※[at]を@に置き換えてください。